こんな方にオススメの記事です!
- ITは新しい用語やニュースが多くてよくわからない…
- 忙しくて情報を追えないからサクッと大事な情報を知りたい!
- 流行のITバズワードを一気に振り返りたい!
この記事を読むと、2023年上半期(1月~6月)に話題になったITバズワードがざっくりわかります。
バズった(流行った)ITの話題をまとめました!
■この記事を書いた人
名前:まふかず
仕事:東証プライム上場で数千人規模のIT企業 / 法人営業10年目 / 80%在宅勤務
転職:〇〇の秘書→田舎の広告営業→IT企業
特徴: ITの最新情報が好き / 技術ゼロの文系
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1位 ChatGPT(GPT-4)
2023年上半期の話題を完全にさらったのがChatGPTです。2022年11月、ベンチャー企業「OpenAI」に無料で一般公開されてから、わずか2ヶ月で1億ユーザーが利用し、その後も利用者が増え続けています。
2023年6月に初めて月間利用者数が減少しました。この理由は、ChatGPT APIなど外部サービスと連携する機会が増えたからだと考えられます。
AI市場を一気に盛り上げました!
なぜこんなにも話題になったのかというと・・・
2023年1~3月にChatGPTが拡散した要因
- これまでのAIと比べて世間の想像以上に高性能だった
- (お騒がせ者の)イーロン・マスクが設立に関与していた
- マイクロソフトによる100億ドル(1.3兆円)の出資
これらが初期に世間に広まる要因になっていました。
さらに・・・
2023年4~6月にChatGPTが拡散した要因
- 公開からわずか3ヶ月で「GPT-3.5」から「GPT-4」(3/14公開)に大幅なアップデートがされ、検証が盛り上がる
- ChatGPT APIの提供で様々なソフトウェア・サービスと連携
- 世界中で使い方の検証や、ビジネス・教育現場での利用について議論・対策が起こった
これらによってさらにChatGPTの認知が拡大しました。
あまりに優秀すぎて人間の好奇心と警戒心がぐちゃぐちゃになっています。それがますます話題を作っていったんですね。
これまでのAIの常識を覆したChatGPT。生成AIの先駆けであり代表として、今後もITの話題の中心にいそうです。
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2位 生成AI(ジェネレーティブAI)
ChatGPTが有名となったことで「生成AI(ジェネレーティブAI)」という言葉も使われるようになりました。
ChatGPTとは切り離され、一つのジャンルとして認知されましたね。
蓄積された膨大なデータをを元にして、入力したデータ(文字や画像)から文章や画像・動画、音声を作成するものが生成AIです。文章と画像などを組み合わせて回答を生成するAIは「マルチモーダルAI」と呼ばれています。
言葉をたくさん覚えさせて生成AIを開発する手法「大規模言語モデル」(LLM)という言葉も広がってきました。
ChatGPT以外の主な生成AI例
- Canva AI(画像編集)
- Adobe Firefly(画像編集)
- Notion AI(タスク支援)
- Stable Diffusion(画像生成)
- Midjourney(画像生成)
「優秀な生成AIを作ることができるかどうか」が国や企業を評価するための一つの指標になりつつあり、世界や日本を代表する有名企業(Oracle、Salesforce、NECなど)が日夜生成AIの開発力を競っています。
生成AIの開発力は経済の競争力はもちろん、国レベルで言うと軍事力に影響する可能性もあります。
3位 Twitter
2022年にイーロン・マスクが買収してから何かと世間を騒がせているTwitterですが、2023年上半期に何度も驚かされました。
2023年上半期のTwitterお騒がせトピックス
- 有料版Twitter Blueの開始
- Twitter APIの有料化
- Twitterアルゴリズムのオープンソース化
- 厳しいツイート閲覧数制限(一時的)
- Twitter本社の家賃滞納、GCP・AWS等クラウドサービスの料金滞納
賛否(主に否)はありますが、全てはイーロン・マスクによるTwitter運営の健全化を目指したものだと考えられています。これまでTwitter社は、収益よりもサーバ費用などの経費がかかりすぎていたようです…。
自動的にツイートを続ける「bot」の存在など、サーバに負荷がかかるわりに儲からない構造になってしまっていました…
Twitter利用者たちは移行先として“ポストTwitter”を探していましたが、7月6日、 facabookやInstagramのMeta社によって公開された「Threads」が急速に注目を浴びました。
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※記事作成時点でブラウザからの利用はできません。
4位 Apple Vision Pro
日本時間の6月6日、Appleの新製品発表会WWDCで新しいヘッドセットデバイス「Vision Pro」がサプライズ発表されました。
リアルタイムでプレゼンを見ましたが未来的で大興奮しました!!
これまでスマートグラスやヘッドマウントディスプレイの製品に対して当たり前のように使われていた、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)といったどの言葉も使わず「空間コンピューティング」という新しい概念とともに紹介されました。
映画で見たような何も無い空中を触って映像を操作するような世界がすぐそこにあります!
ただし、公表された価格は日本円で約50万円!まずは開発者向けという位置づけとは言え、スマホのように一人1台所有する時代はまだ少し先になりそうです。
5位 Copilot(Microsoft365 Copilot、GitHub Cpopilot)
AIがあなたの優秀な副操縦士(Copilot)になるのが当たり前になりつつあります。
ChatGPTの活用が広まってきたことで、普段パソコン・スマホを使う時、自然にAIが検索やデータの作成を手伝ってくれるようになるのがCopilotです。代表的なものにMicrosoft365 Copilot、GitHub Copilotがあり、どちらも裏ではChatGPTが使われています。
- Microsoft365 Copilot
…ExcelやOutlookなどのオフィスソフトを使う時、AIが関数や文章の提案をしてくれる。 - GitHub Copilot
…プログラミングコードを入力すると、続きのコードを提案してくれる。
Windows 11では「Windows Copilot」としてOSにCopilotが組み込まれる予定になっており、まるで優秀な秘書やパートナーのようにパソコン操作を助けてくれます。
MicrosoftのWebブラウザ「Edge」のCopilotのように、検索エンジン「Bing」でインターネット検索をさりげなくサポートしてくれる機能は、あなたも知らず知らずのうちに使っているかもしれません。
あなたが検索結果から知りたい部分を探したり、いくつもあるおすすめから1つを選ぶための手伝いをしてくれます!
6位 TikTok
2023年1月、アメリカのマーケティング会社Apptopiaにより、2022年に世界で最もダウンロードされたアプリの調査結果が発表されました。
1位は6億7200万DLでTikTok。2位のInstagramは5億4800万DLで、10年以上前に配信開始されたアプリとは言え1億DL以上の差があります。日本のアクティブユーザーの数は2021年時点で1,700万人です。
東京都の人口より多い数です!
このように盛り上がりを見せているTikTokですが、同時に世界中で次々と利用規制がされています。2020年のインドに始まり、2022年末からアメリカ・カナダ・EU(欧州連合)の政府機関で利用が禁止されました。背景には中国への情報流出に対する懸念があるようです。
真相は定かではありません…
日本では2023年2月に政府の使う端末へTikTokをインストールすることが禁止されました。
政府のみなさんもTikTokは見たいんですよね、きっと。
7位 シリコンバレー銀行
Google、Apple、Intelなど世界の超有名IT企業の集まる都市がシリコンバレーです。そこでITベンチャー企業向けに融資を行っていたシリコンバレー銀行が3月10日に破綻しました。アメリカ史上2番目の規模の銀行破綻です。
SNSで「預金引き出したほうがいいよ!」という注意喚起が拡散されて現金が無くなっちゃうという、現代っぽい事情がありました。
銀行の規模以外にも「シリコンバレー」という言葉が、ITで勢いのあるイメージを持っているだけに、その土地で銀行が破綻したというニュースは世界に大きなインパクトを与えました。
8位 GPU
生成AIが注目を浴びるのち同時に、GPUの需要も高まっていきました。
GPUとは「【画像処理に特化したパソコンの部品】」で、ディスプレイ画面にキレイな映像を滑らかに表示させるように、細かな同じ作業を同時並列で処理することが得意です。
つまり、生成AIの開発に求められる
- 大量のデータを学習させる
- 大量のデータから必要なデータを呼び出す
- 呼び出したデータから次々と文章や画像を生成する
といった一連の動作と相性抜群なのがGPUでした。
GPUは他にゲーミングPCや3Dデータの表示のためによく使われています。
OpenAIの作ったChatGPTの後に続くように、次々と世界中の企業が生成AIの開発に挑んでいます。しかし、GPUの生産に欠かせない「半導体」が常に不足している中で、生成AIビジネスの成功にはGPUの調達力が大きく影響する事態になっています。
GPUの代表的なメーカーであるNVIDIAは特に世界中からラブコールを送られています。株価も2023年は右肩上がりです。
9位 スターリンク(Starlink)
Twitterでお騒がせのイーロン・マスクですが、電気自動車のテスラと同じく人工衛星インターネットサービス「スターリンク(Starlink)」でもCEOを務めています。
2023年上半期 スターリンクの主な動き
- 通信衛星を搭載したロケット「ファルコン9」の相次ぐ打ち上げ
- ウクライナ支援のためにアメリカ国防総省がスターリンク通信を契約
- 自衛隊がスターリンクの実証実験を3月から開始していたことを公表
7月8日も新たにファルコン9の打ち上げに成功し、48機の人工衛星がスターリンクのネットワーク(メガコンステレーション)に追加されました。
7月13日にはソフトバンクが9月下旬から法人/自治体向けにスターリンクの通信サービスを提供することを発表しました。KDDIは既に法人・個人向けにスターリンクを提供しており、日本国内でも利用が広がりそうです。
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10位 プロンプト
「プロンプト(prompt)」とは「動作を促すもの」という意味の英単語です。
なぜ話題になったのかと言うと、ChatGPTなどの生成AIに対して入力する指示や質問のことをプロンプトと呼んでいるため、生成AIの認知が広がるに連れて広がっていきました。
優秀な回答や理想的な画像が生成される指示は、まるで魔法のようなので「呪文」と呼ばれています。
以下は代表的な画像生成AI「Stable Diffusion」で使うようなプロンプト(呪文)のうち、除外を意味する「ネガティブプロンプト」の一例です。
Easy Negative (worst quality:2) (low quality:2) (normal quality:2) lowers normal quality ((monochrome)) ((grayscale)),skin spots,acnes,skin blemishes,age spot,ugly face,fat,missing fingers, extra fingers, extra arms,open chest,thick eyebrows
低品質はやめて、キレイな肌で太っていなくて指や腕が多かったり少なかったりせず、太いまゆ毛はやめてね、的なことを指示しています。
まとめ
改めて、「【2023年上半期】ITバズワードまとめランキング10選」をおさらいします。
これからもITの最新情報に注目し、ざっくり理解して日常生活や仕事で役立てられると楽しいですね!
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