こんな方にオススメの記事です!
- DAOってさっぱりわからない!何なの?
- DAOはどうやって誕生したの?
- DAOがあるとどうなるの?
DAOとは何かを一言でいうと、
です。
この記事を読むと、DAOのことを人に説明できるくらいにはざっくり理解できます。大手IT企業の現役社員がわかりやすく解説します!
社長のいない会社、校長のいない学校、会長のいないファンクラブのように、みんなで運営ができる組織。分散型の技術を支えるブロックチェーンで成り立っているけど、まだまだ発展中の集団のあり方だよ。
■この記事を書いた人
名前:まふかず
仕事:東証プライム上場で数千人規模のIT企業 / 法人営業10年目 / 80%在宅勤務
転職:〇〇の秘書→田舎の広告営業→IT企業
特徴: ITの最新情報が好き / 技術ゼロの文系
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DAOの基礎となるブロックチェーンについてはこちら!
なぜ広まってきたの?(DAOが誕生するまでの流れ)
DAOについて解説するにあたって、DAOが誕生するまでの流れを簡単にご紹介します!
「サトシ・ナカモト」暗号資産(仮想通貨)の生みの親
DAOの発端として欠かすことができないのが「サトシ・ナカモト」の存在です。
その正体は未だに明らかにされていません!
2008年11月1日、サトシ・ナカモトと名乗る人物により
「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash Syst」(ビットコイン:P2P電子通貨システム)
というタイトルの、わずか10ページあまりの論文が発表されました。
そして、2か月後の2009年1月3日、世界初の、最も有名な暗号資産(仮想通貨)「ビットコイン」が誕生しました。
※「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash Syst」…論文の原文(日本語訳) https://bitcoin.org/bitcoin.pdf
2020年「資金決算法」の改正により、仮想通貨や暗号通貨という呼称から「暗号資産」に統一されました。
Peer-to-Peer(P2P)(パソコン同士を繋ぐ昔からある技術)
論文のタイトルにあるPeer-to-Peer(「P2P」とも記載される) とは、端末(パソコンやスマホ)同士を通信して繋ぐ技術です。
P2Pが一般的になった要素の一つとして、Windows 10のアップデートに活用されたことが挙げられます。
ほとんどのパソコンに必要な「OS」をアップデートするために頻繁に大容量のデータ通信が発生しました!
同じ組織内のパソコン同士でアップデートの不足する情報を補い合い、Windows 10のアップデート情報を提供しているマイクロソフトに全てのパソコンが各自でデータを取りに行く通信をしなくて良いようにする、という方法が取られました。
こういった通信方法なので、Peer-to-Peerと呼ばれています。(※peer=仲間)
つまり、ビットコインができる以前からある手段であり、特別な技術ではありません。
ブロックチェーン(仮想通貨取引の基礎)
ビットコインの誕生により、P2Pで暗号資産の送金ができ、その取引の記録方法としてブロックチェーンが使われました。
ブロックチェーンとは「この暗号資産のこの取引は本物だよ」と証明するデータを、ビットコインの取引に関わる全て(あるいは不特定多数)の人が分散して持つことで証明する技術です。
実際にデータを持つのは人(ユーザー)がつかっているパソコンやスマホです。
P2Pを基に作られているので、銀行や国など、特定の管理者はいません。
取引に間違いがないことは全員が証明できますし、不正が行われても全員が証明できます。
イーサリアムのスマートコントラクト(仮想通貨取引の自動化)
ビットコインの問題点として、取引の正しく行われていることを承認してもらう工程が掛かっていた点があります。
実物(現金)の取引で例えてみます!
本来100円の価値しかないパンを10,000円で売っていた人がいます。
10,000円の価値があると思って騙された子どもが10,000円を払いました。
パンを買った子どもの親が「これは不当な取引だ!」と訴えました。
消費者庁も消費者保護法を理由に助けてくれました。
これと同じように、法整備の未熟な暗号資産市場において不当な取引が行われないよう、第三者が監視や承認をする必要がありました。
悪いことをする人から取引の治安を守るためには、大事なことです。
この取引を予め決めたルール(プログラム)に準じて自動的に実行する技術として「スマートコントラクト」が、ビットコインとは別の仮想通貨プラットフォーム(舞台)である「イーサリアム」上に実装されました。
ビットコイン上の通貨単位「BTC」とイーサリアム上の通貨単位「ETH(イーサ)」は、日本の「円」、アメリカの「ドル」、のような関係です。
これにより、第三者を介することなく暗号資産の取引が自動で完結するようになり、その正当性をブロックチェーンの技術で世界の人々が証明できるという環境ができあがりました。
DeFiとDAO(「分散型」という新時代)
この取引を行うプラットフォームであるイーサリアムにおいても銀行や国など、特定の管理者はいません。
この暗号資産のやり取りを行う一連の技術を「DeFi(Decentralized Finence)=中央集権型ではない金融 =分散型金融」と呼びます。
このような分散型の技術は暗号資産の取引以外にも活用されています。
みんなで何をするか、誰を選ぶか、どのチームを応援するかといった意思決定にも活用できます。
その決定方法は、スマートコントラクトによりプログラムされ、その決定の正当性は、参加者全員が証明できます。
これが「DAO(Decentralized Autonomous Organization=中央集権型ではない自律した組織 =分散型自律組織」です。
DAOがあるとどうなるの?(Web上の民主主義が発展する)
DAOと同じく、ブロックチェーンの技術を基にした技術としてNFTがあります。
NFTと「はNon-fungible Tokun(非代替性トークン)」という印(トークン)を、デジタルデータに付与するという技術です。
DAOにおいては、組織の参加者に「ガバナンストークン」という印(簡易的な証明データ)が発行されます。
※ガバナンス = Governance 統治、管理という意味
このトークンを用いて、意思決定のための多数決が行われます。そこに社長やCEOはいません。
完全な民主主義、と言えるかな・・・。
このように、DAOで構成されるインターネットの時代は一方通行の「Web1.0」、双方向の「Web2.0」に対し、
権力分散型の「Web3」と呼ばれています。
「Web3.0」じゃないんかい!
このツッコミに対しては、ぜひこの記事を読んでみてください!
つまり、DAOがあると、インターネットで上で民主主義が発展するということです。
サイトの管理者がいるとか、GoogleやAmazonのような巨大はプラットフォームがあるという世界ではなく、みんなで管理するサイトやサービスができる、ということです。
Googleが「やーめた!」と言ったらYoutubeが消える、みたいなことがなくなるということです。
問題や課題(ガバナンストークンの存在)
仮想通過やブロックチェーン技術の普及、一般化には認知・法規制・税制・教育などまだまだ大きな課題があります。
その中でも注目すべき問題はガバナンストークンの存在です。
DAOの意思決定に参加するために不可欠ですが、議員選挙の投票とは違い、1人1つではないということがその理由です。
多くの意思決定に必要なガバナンストークンは購入することができます。民主主義的であると同時に資本主義的でもあります。
アイドルグループの投票権がCDに付帯していた感じです。
また、特定の思想を同じにする組織の人間が大量にDAOへ参加した場合、ガバナンストークンのボリュームが大きくなります。
美味しいステーキ作りを目指すDAOのガバナンストークンを
ヴィーガン(完全菜食主義)を推進する団体が入手したら…
ステーキ作るのやめようぜ
全部大豆で作ろうぜ
組織そのものが変わってしまうこともあり得ます…。
また、ハッキングのリスクも含んでいます。高度な技術でありますが、完璧な技術ではありません。
DAOを普及させるためには、DAOのあり方を守る技術を発展させる必要があると考えられます。
■参考資料1 「DeFi(分散型金融)の拡大と指摘される金融リスク」(日本総研)
https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/researchfocus/pdf/13468.pdf
■参考資料2 「Web3.0事業環境整備の考え方ー今後のトークン経済の成熟から、Society5.0への貢献可能性までー」(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/shin_kijiku/pdf/010_03_01.pdf
私たちはどうすればいいの?
DAOには、これまで参加者や購入者でしかなかったスポーツチームやアイドルグループの運営、ゲーム開発や施設の建設などに、意思決定段階から参加できるようになる要素を持っています。
ファンクラブの発展形のような感覚で、運営する側の一部になれます。
例えばDAOで運営されるサッカーチームの選手獲得投票に参加できたり、ガバナンストークン保有者限定のイベントの企画決定に関与できたり、参加権を得たりできるようになります。
そうすると、
あのトークンがほしい!
という人が増えてきたときに、価値が上がっていきます。ファンクラブ会員であり、運営者であり、株主のような立ち位置で好きなものと関わることができるようになります。
今のうちに仕組みを理解しておて、楽しそうなDAOが現れた時、すぐに参加できたら素敵ですね。
まとめ
改めて、DAOとは何かを一言でいうと…
社長のいない会社、校長のいない学校、会長のいないファンクラブのように、みんなで運営ができる組織。分散型の技術を支えるブロックチェーンで成り立っているけど、まだまだ発展中の集団のあり方だよ。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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