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XaaS(ザース)とは何?種類やメリット、課題を解説【わかりやすく/初心者向け】

XaaSmain
■この記事を書いた人

■この記事を書いた人
名前:まふかず
仕事:東証プライム上場で数千人規模のIT企業 / 法人営業10年目 / 80%在宅勤務
転職:〇〇の秘書→田舎の広告営業→IT企業
特徴: ITの最新情報が好き / 技術ゼロの文系
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今回のテーマは「XaaS(ザース)」(以下、XaaS)です。

目や耳にする機会は多くても、よく理解しにくい言葉ではないでしょうか。


XaaSとは何かを一言でいうと

インターネットを使って提供されるなんらかのサービス

です。

人に説明する場合、

まふかず

「『X』とは『何か』のこと。その何かをインターネットを使ったクラウドサービスとして提供するビジネスモデル。サブスクのほとんどはこれだよ。」

と説明します。

この記事を読むと、なんとなくしか知らなかったXaaSについて理解でき、人に説明ができるようになります。

目次

XaaSとは?(X as a service のこと)

XaaSとは基本的にクラウドサービスのことと考えて問題ありません。

始めにクラウドサービスについて簡単にお伝えすると、
インターネットを通じてサービスを提供するビジネスモデル
です。

インターネットで接続した先にはサーバーというコンピューターがあり、
様々なサービスを提供しています。

元々はIaaS、PaaS、SaaS
が代表的なものでした。

最も一般的なものが
SaaS(Software as a Service)
です。

「ソフトウェアをクラウドで提供しますよ。」
というものです。

身近なスマホアプリなんかはほんとんどがこれです。
サブスク(サブスクリプション)のビジネスモデルの多くが
これに当てはまります。

※サブスクリプション(subscription)=登録

YoutubePremiumに登録! → YoutubePremiumのサービスを提供するね!
AdobeCreativeCloudを使うぞ! → Adobeのソフトウェアをクラウドで使えるようにするね!

といった感じです。

UnsplashRami Al-zayatが撮影した写真

次いで
PaaS(Platform as a Service)
です。
プラットフォーム(舞台)をクラウドで提供しますよ。
というものです。

実は、
IaaS(Infrastracture as a Service)
インフラストラクチャー(インフラ・基盤)をクラウドで提供しますよ。

とは、一般的に見ると大きな違いはありません。

まふかず

主に事業者向けのサービスです

インフラストラクチャーとは
サーバーを使えるようにするための環境です。
主にサーバー(コンピューター)の本体や
電源、ストレージ(データの保存先)、ネットワーク設備などの
物理的な機器群です。

実社会において電気・ガス・水道、交通網などがインフラと呼ばれます。
生活に不可欠なもののことで、ITにおいて不可欠なもののことを言っています。

xegxefによるPixabayからの画像

そこに
「だいたいいろんなソフトウェアを実装できる舞台を作っておいたよ」
というのが
PaaSです。

主にミドルウェアと呼ばれる、ソフトウェアを乗せる舞台のことを
プラットフォームと呼びます。

サーバーを設置するための場所だけ使わせてもらい、
機器群は利用者が用意するサービス形態は
ハウジング
と呼ばれます。
その対義語として、機器群も含めて利用するサービス形態が
ホスティング
と呼ばれます。(ほとんどIaaSやPaaSと同じような意味です)

つまり、
インターネットを通じて

サービス提供者が用意しているサーバーなどの機器群を使うこと = IaaS
だいたいソフトウェアが実装できる舞台まで用意してもらったもの = PaaS
サーバー上で実装されているソフトウェアを使うこと = SaaS

ということになります。

特にIaaSやPaaSを提供する代表的なサービスが
「3大クラウド」と呼ばれる、
「Amazon Web Service(AWS)」「Microsoft Azure(Azure)」「Google Cloud(GCP)」
です。

2022年での調査においては世界におけるシェアの6割以上を3大クラウドが占めていました。

例えば、以下で紹介されているように、様々な分野で幅広く活用されています。

なぜ広まってきたの?(サブスクとビジネスの好相性)

ビジネスにおけるサブスク

XaaSとはつまり、サブスクリプションサービスのことです。

まふかず

大雑把に言うとレンタルのようなものですね。

「いつまでかは決まっていないけど
インターネットを通じてサービスを使われてもらうね、
料金は月額とか年額で払うよ。」

ということです。

サブスクの拡大には、「所有から利用へ」という風潮が後押しをしてきました。

さらに、新型コロナウイルスの蔓延による「巣ごもり消費」
サブスクリプションサービス拡大に大きな影響を与えました。

※「所有から利用へ」に関する論文【一時的所有行動に関する概念的検討】

サブスクは儲かる(収益が安定する)

何故、
ものの所有でなく、利用にお金を使いましょう!
などという、
人の価値観を変えるほどの思想がこんなにも急拡大しているのでしょうか。

その一つに「儲かるから」という理由があります。

サブスクリプションサービスは継続して安定的な収益が発生し、
その多くは解約手続きをしない限り、自動的に登録状態が続きます。
かつ、サービスを全く利用しない期間があっても料金は発生し続けます。

損しないように元をとってやる!

とサービスを使い倒す人がいてもそれは全体を見れば一部でしかありません。
サービスを提供する側からすれば、嬉しいことばかりなのです。

したがって、XaaSのようなサブスクリプションサービスが広がる
大きな要因となっていきました。

XaaSがあるとどうなるの?(拡大する〇 as a Service)

XaaSの「X(エックス)」とは
未知のもの
という意味です。

まふかず

「何か」ってことですね。

「何か」をクラウドサービスとして提供するものの総称として
XaaSという言葉が使われています。

例えば以下のようなものがあります。

XaaS   ○ as a Service意味説明
MaaS Mobility as a Serviceサービスとしての交通地図やナビ、配車や混雑状況の提供など、
インターネットを通じて移動を便利にするサービスの考え方サービスの形。
DaaS Desktop as a Serviceサービスとしてのデスクトップインターネットを通じてパソコン(=デスクトップ)を使うこと。使う側にパソコンを使うための機器やソフトがなくても、パソコンを使うことができるようにするサービス。
BaaS Backup as a Serviceサービスとしてのバックアップインターネットを通じてデータをバックアップをとること。
身近なところでは「iCloud」のバックアップ機能や、Nintendo Switchの「セーブデータお預かり」がこれに該当。

このように、なんでも「○ as a Service」として使われています。
もちろん「〇」の部分のアルファベットが被ることもあります。

(CaaS = Communication as a Service、Container as a serviceなど)

インターネットを通じたサービス提供が当たり前になってきているので
どんどん新しいクラウドサービスが生まれています。

まふかず

近いうちに「XaaS」という表現は使われなくなるかもしれません。

ZaaS = Zangyo(残業)as a Service = サービス残業
というネタみたいなものも存在しているようです。

問題や課題

XaaSが次々と誕生していくことも問題ではあるのですが、
重要な問題は

  • サービスの基盤は提供者側にある
  • ネットワーク環境が命綱

の2点です。

サービスの基盤は提供者側にある

SaaSにせよPaaS,IaaSにせよ
それらの資源(機器やソフトウェア)を使って提供するサービスの仕組みや利用するデータは
クラウドサービスの提供者側にあります。

機器のメンテナンスをしたり、盗難や災害のリスクを抱えたりする必要がない代わりに、
手元にデータはありません。

この考え方により日本では
「国民・市民の情報を管理外の場所に保存するなんてとんでもない」
という、当然と言えば当然の前提がありました。

しかし、世界的なクラウドサービスの普及を鑑みて
徐々に緩和され、導入が進んできました。

優秀な「3大クラウド」といった主なクラウドサービスの提供者に利用が集中し、
サービス提供者の選択肢が少ないことも問題になっています。

いつでも出し入れできるコインロッカーにデータを預けているイメージ

ネットワーク環境が命綱

当然のことながら、インターネットに接続できる環境でないと
クラウドサービスの提供も利用もできません。

通信速度やエリアの確保はもちろん大切です。
さらに、インターネット回線の提供に不可欠な
機器やソフトウェアにトラブルが発生する可能性もあります。

こういった時に、回線の復旧を待つか
代わりに使用できる回線を用意しておくようなことしか
できなくなってしまうことも課題です。

まふかず

「3大クラウド」に不具合が発生した際も大きな影響がありますが
サービスの利用者は手も足も出せません。

私たちはどうしたらいいの?

私たちの日常にはXaaSが溢れており、
おそらくこれからもどんどん増えていくことになると考えられます。

そんな私たちに必要なことは
仕組みを理解した上で
便利なもの、必要なものはどんどん使うこと
です。

クラウドサービスの仕組みを理解することで
利用しているサービスに障害が起きたとき、
どこに問題が起きているか考えることができます。

  • 利用しているサービスだけでなく、他のサービスも使えない
    →3大クラウドに何かあった?使っているスマホやPCが悪い?
  • 利用しているSaaSだけが使えない
    →SaaS提供会社か、関係する会社に問題がありそう。
  • 一部の人だけがサービスを使えない状況
    →特定の回線に問題がある?たくさんあるサーバー群の一部に不具合があるかも?

といった具合です。

なんだよもう!!クレーム入れるぞ!!

とすぐに怒らずに冷静になることができます。

そして、これからもインターネットを利用したクラウドサービスは
どんどん拡大すると考えられます。

まふかず

総務省によると、日本のパブリッククラウドサービス市場は、
2021年に1兆5,879億円(前年比28.5%増)となっていたようです。

生活を便利にするものや、夢中になれるエンターテイメントなど
使える技術は積極的に使っていきたいものです。

まとめ

改めて、XaaSとは何かを一言でいうと

インターネットを使って提供されるなんらかのサービス

です。

人に説明する場合、

まふかず

「『X』とは『何か』のこと。その何かをインターネットを使ったクラウドサービスとして提供するビジネスモデル。サブスクのほとんどはこれだよ。」

というようにお話してみてはいかがでしょうか。

XaaSmain

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この記事を書いた人

まふかずのアバター まふかず ITやの人

やわらかめのIT知識と文系のためのIT転職情報を発信中| 業界最大手級のSIerで官公・自治体や大企業向けの営業部門(法人営業10年目)|元〇〇の秘書→田舎広告営業→東証プライムのIT企業
《80%在宅勤務 / ITの最新情報が好き / 技術ゼロの文系》

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