こんな方にオススメの記事です!
- Web3って聞いたことあるけど何?
- Web3.0と一緒でしょ?何か違うの?
- ブロックチェーンとどんな関係があるの?
Web3とは何かを一言でいうと、
です。
「分散型」をキーワードにしたインターネットの時代を表した言葉。全てブロックチェーンの技術を元にしている暗号資産、NFT、DAOといった要素を活用することが含まれているよ。「Web3.0」と呼ぶのはちょっと違う。
この記事を読むとWeb3について人に説明できるくらいにはざっくり理解できます。大手IT企業の現役社員がわかりやすく解説します!
■この記事を書いた人
名前:まふかず
仕事:東証プライム上場で数千人規模のIT企業 / 法人営業10年目 / 80%在宅勤務
転職:〇〇の秘書→田舎の広告営業→IT企業
特徴: ITの最新情報が好き / 技術ゼロの文系
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Web3の基礎となるブロックチェーンについてはこちら!
Web3(ウェブスリー)とは分散型のインターネットのこと
Web3の意味(1と2は?)
Web3とは「分散型のインターネット」のことです。
どうゆうことなの・・・?っていうか3・・・?
3ってことは1と2があると考えますよね!でも、無いんです。
「Web3」という言葉がわけのわかないものと思われる理由の一つは「Web1やWeb2は存在しない」ということです。
Web2.0の存在
全ての発端は「Web2.0」の存在にあります。
まずWeb(ウェブ)とはWorld Wide Web(=WWW)のことで、簡単に言えばインターネットのことです。
Web2.0は2000年頃、コンピューターマニュアルの分野が得意なティム・オライリーによって提唱されました。
2004年の「Web2.0カンファレンス(国際会議)」以降、世間に浸透しました。
国際会議をするにあたって、当時のインターネットの状態に名前を付けたんですね。
それまでのWebサイト(ホームページや電子掲示板)のように情報を見に行くだけの一方向的な状態に対して、
情報の送受信により双方向コミュニケーションが可能になった状態のことをWeb2.0と定義づけました。
Web2.0が生まれたから、それ以前の状態のことをWeb1.0と呼ぶようになったんですね。
Web3.0と同じ?何が違うの?
では、Web2.0の次がWeb3.0なのでしょうか。
ここでややこしいのがWeb3=Web3.0ではない、ということです。
Web3という言葉は暗号資産プラットフォームであるイーサリアムの創設者の一人、ギャビン・ウッドにより誕生しました。これが2014年です。
イーサリアムは取引を自動化するスマートコントラクトの活用が特徴の、ビットコインと並ぶ代表的な暗号資産の一つです。
一方Web3.0はWWWの創始者ティム・バーナーズ・リーによって提唱された「セマンティック・ウェブ」構想で登場します。これが2006年です。
Web3の誕生よりだいぶ前ですね。
セマンティック・ウェブとはWeb2.0をベースに、Web上の文書情報に対してメタデータ(付帯情報)やスニペット(断片・要約)を使って意味を追加した状態のウェブことです。
簡単に言うと、単なる文字の表示だけでなく、情報を与えた文字を使った「超文書ウェブ」ですね。
セマンティック(semantic) = 意味論の。人にとって意味を与える、という意味。
その後、2007年の初代iPhone発売以降、ウェブには文字以外の画像や動画情報が溢れ、Web3.0は完全に浸透しませんでした。
つまり、業界のすごい人がWeb3.0という言葉を使い、実現する前に時代が変わっちゃったんですね。
※Web3.0の構想にあるスニペットの活用例
セマンテック・ウェブの考え方は今もインターネットで活用されています。
しかし、時代は進んでいきます。
Web3.0とは異なるWeb2.0以降の全く新しいインターネットの形として、特定の管理者がいない「分散型」をキーワードにしたWeb3という言葉が誕生しました。
正確にはWeb3とは「ブロックチェーンに基づく分散型オンライン・エコシステム」のことを言います。
Web3はWeb2.0の先であり、Web3.0とは違う、という意味が込められていると理解しています。解釈の分かれるところですね。
〇〇2.0ってよく言うけどどういう意味?
「〇〇2.0」ってどうゆうこと?「〇〇2」じゃだめなの?
例えば、「お金2.0」や「転職2.0」、さらには「テクノロジー4.0」、「Society 5.0」もあります。
これはIT業界で使われる、ソフトウェアのバージョン表記方法から来ています。
例えば「2.1」の場合、1から1回目のメジャーアップデート(=第2世代/バージョン2)で、1回のマイナーアップデートをしたバージョンという意味です。
メジャー=大規模。マイナー=小規模。メジャーアップデートで1の位が上がります。
メジャーアップデート(いわゆる「大型アプデ」)が実行されると、ソフトウェアに通信容量の大きい大規模な変更がされたり、新しい目玉となる機能が追加されたりします。
先ほどの「転職2.0」を例にすると、「これまでの転職とは違った、全く新しい転職だ!」と主張するときに使われます。
言ったもの勝ちなので、「そんなに変わってなくない…?」というものも。DoCoMo2.0…「ドコモに移転ゼロ」なんてネタにされるようなものもありました…。
Web3と関係の深いワード8選
ここからはWeb3と関連が深い、あるいは深いと思われがちな言葉について説明します。
Web3とブロックチェーン
ブロックチェーンとは【連結された情報をみんなに持たせて管理する技術】です。
データの欠片を関係者で所持し「Aさんの次はBさん」という情報も含めることで、全員で元となるデータが正しいと証明することができます。
データの欠片たち(ブロック)を連携(チェーン)することで、特定の管理者がいらないデータの管理方法を実現しています。
Web3の考え方の基礎となる技術で、切っても切れない関係にあります。
Web3と暗号資産(仮想通貨)
暗号資産とは、【ブロックチェーンの技術で現実のお金のような価値を与えられたデジタル通貨】です。
2020年「資金決算法」の改正により、仮想通貨や暗号通貨という呼称から「暗号資産」に統一されました。
実際の呼び方は混在していて、「暗号資産(仮想通貨)」と表記されることが多いようですね。
「分散型」をキーワードとするWeb3において、国や銀行といった特定の管理者なしで、通貨として機能する暗号資産は不可欠です。
Web3とDAO(分散型自律組織)
DAO(分散型自律組織)とは【ブロックチェーンを活用したトップのいない組織の形】です。
Web3の中で組織、団体と言えばDAOのことを指します。
ブロックチェーンが基礎になっているので、当然社長や会長のようなトップはいません。
参加権のような「トークン」と呼ばれるデータを持つ人たちで運営します。
Web3とNFT(非代替性トークン)
NFT(非代替性トークン)とは【ブロックチェーンを使ってデータに唯一の価値を生んだ技術】です。
普通はコピーやスクリーンショットが簡単にできてしまうデータを「一点もの」や「100個限定のもの」にすることができます。
ブロックチェーンを活用し、みんなでイラストや音楽、文章などのデータにどれだけ価値があるかと、それが本物かどうかを証明します。
データを「NFT化する」という使い方をします。
Web3において、暗号資産(仮想通貨)以外でデータに価値を持たせる重要な手段です。
Web3とDeFi(分散型金融)
DeFi(分散型金融)とは【特定の管理者不要で機能する金融】です。
暗号資産(仮想通貨)を使って金融=「金銭の融通」をすることで、銀行や証券会社のような役割を果たします。
もちろん特定の管理者がいないので、金融取引はプログラムに沿って自動で行われます。
代表的な取引の自動化プログラムが「スマートコントラクト」で、暗号資産「イーサリアム」が採用しています。
Web3でお金のやり取りをするためには必須の技術です。
Web3とGameFi
GameFi(ゲームファイ)とは【ゲームをプレイすることと金融を組み合わせた仕組み】です。
例えばゲームで手に入れたレアアイテムや不動産、育てたキャラクターを暗号資産に変換できるということです。
暗号資産の他にNFTやDeFiも組み合わされています。
ゲームで遊ぶだけでお金を稼げてしまいます!
Web3に不可欠な要素ではありませんが、Web3上でゲームをする場合に相性の良い技術です。
Web3とメタバース
メタバースとは【インターネット上の身体と生活空間】です。そして、経済活動(お金のやり取り)がある場合にWeb3と関係が深くなります。
単なるVR(仮想現実)や3Dのアバターを操作することは、メタバースとは言えません。
メタバース上の空間は現実とは違って独立したものだとすると、そこでの経済活動には暗号資産やDeFiが役に立ちます。
身体と空間はインターネット上にあるのに、決済だけ日本円で!というのは違和感があります。
メタバースもWeb3に必須ではありません。しかし、メタバースが理想系になるためにはWeb3の要素が必要です。
Web3とAI
AIとは【人工知能】です。一見web3とは関係がないように思えます。
しかし、特定の管理者がいない自律した組織や金融、メタバースの中でアナウンスやプログラムによる判断、日々蓄積される情報の分析などするためにAIの活用ができます。
ChatGPTのように話しかけると勝手に考えて回答がもらえたら、誰かが問合せ電話を受けるようなことも無くなりますね!
Web3が発展していくためにはAIの力が心強いものになります。
Web3があると分散型の組織が増える
Web3は日常生活で直接使うような言葉ではありません。しかしその考え方は、徐々に様々な分野に浸透しつつあります。
例えば記事作成にあたり参考にした書籍の一つ、「メタバースとWeb3」にはこんな一文があります。
これからの時代のSNSはDAO化していきます。〜(中略)~みんながビジョンの実現に向けて頑張って、コミュニティメンバーが増えるとみんなハッピーになる。これが新時代のSNSなのです。
「メタバースとWeb3」國光 宏尚 出版:エムディエヌコーポレーション
つまり、組織の参加者みんなの活動で組織が活性化する。そこに具体的な指示を出すリーダーはいない。多くのオンラインコミュニティや動画配信者の有料会員はDAO化しています。
「夢を実現したい!」「〇〇さんを応援したい!」というざっくりとした共通目標だけがあり、活動はそれぞれバラバラでも成り立つ組織です。
また、サプライズ人事として話題になったトヨタ自動車の佐藤社長を良く知る人の話だと、
「決して先頭に立ってグイグイ引っ張るタイプではないが、人の話をよく聞き、取り入れる」という性格だそうです。
Web3時代の代表者の形を象徴しているようです!
ダイバーシティ(多様性)がようやく認められるようになった世の中では、Web3のような分散型で人と人とが関わる状態が当たり前になってくるのではないでしょうか。
まとめ
改めて、Web3とは何かを一言でいうと…
「分散型」をキーワードにしたインターネットの時代を表した言葉。全てブロックチェーンの技術を元にしている暗号資産、NFT、DAOといった要素を活用することが含まれているよ。「Web3.0」と呼ぶのはちょっと違うよ。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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